Wednesday, September 23, 2020 10:19 AM

保守派判事指名で挽回狙う トランプ氏、選挙にらみ

 【ワシントン共同】米最高裁のリベラル派判事ギンズバーグ氏死去に伴う後任人事は22日、共和党のトランプ大統領が目指す早期の保守派就任に向け大きく前進した。国論を二分する課題に判断を下す最高裁判事の人事は、米国民の一大関心事。大統領選が最終盤に入る中で浮上した重要な後任指名を、トランプ氏は支持率回復の材料にしたい考えだ。

 一方、民主党のバイデン前副大統領は大統領選直前の指名は「権力の乱用」と批判し、選挙の勝者が指名するべきだと訴えて阻止を図る。だが、上院で多数を握る共和党の数の力を前に、打つ手は限られている。

 判事の人事を承認する上院では、共和党2議員が大統領選の結果を待つべきだとして承認手続きに反対。トランプ氏と対立してきた共和党のロムニー上院議員の動向に注目が集まったが、22日に採決に同意し、過半数を得る見通しがついた。