Thursday, September 24, 2020 10:29 AM

米在宅フィットネス急成長 コロナ禍、店舗は淘汰進む

 【ニューヨーク共同】米国で在宅フィットネス事業が急成長している。新型コロナウイルス感染症の流行が続き、インターネットで配信される動画を活用して汗を流すスタイルが定着した。一方、店舗を主体とするフィットネスクラブは一時閉鎖を余儀なくされた影響で淘汰が進んでいる。

 「需要に供給が追いついていない」。米新興企業ペロトン・インタラクティブは2020年4〜6月期の売上高が6億710万ドル(約640億円)と前年同期の2.7倍になった。主力のモニター付きフィットネスバイクは1895ドルから。インストラクターが時に鼓舞する月額39ドルのレッスン動画を配信し、機器と定額サービスの両輪で稼ぐモデルを確立した。

 高機能ヨガウエアで知られるカナダのルルレモン・アスレティカは6月、米新興企業ミラーを5億ドルで買収した。同社はネットにつながる「スマートミラー」と呼ばれる等身大の鏡型機器(1495ドル)の販売やフィットネスのレッスン動画の配信(月額42ドル)を手掛け、ペロトンのライバルといわれる。ルルレモンはウエア販売との相乗効果も狙う。