Thursday, September 24, 2020 10:31 AM

平和的な政権交代明言せず トランプ氏、法廷闘争示唆

 【ワシントン共同】トランプ大統領は23日の記者会見で、11月の大統領選で敗北した場合「平和的な政権交代」に応じるかどうか明言を避けた。新型コロナウイルス感染防止で各州が推進する郵便投票は不正の温床になるとの認識を重ねて表明。各地で起こされている郵便投票の差し止め訴訟が「最高裁まで争われる」と指摘、法廷闘争になる可能性を示唆した。

 会見で平和的な政権交代に応じるかどうか問われ「どうなるか見てみる必要がある」とし、郵便投票分を無効にすれば「政権交代は起きない」と述べた。郵便投票では民主党支持者の多い若者や黒人の投票率が上がり、同党のバイデン前副大統領に有利になるとみて危機感を強めている。

 26日に発表するギンズバーグ最高裁判事死去に伴う後任人事について、大統領選までに上院での承認手続きを終えるべきだと主張。9人の最高裁判事は1人欠員となっており「判断が4対4になるのは良くない」と語った。保守派判事を就任させ、自身に有利な判断が出るのを確実にする狙いとみられる。