Friday, September 25, 2020 10:36 AM

「悪魔の兵器」世界が認識 核禁止条約、日本参加要望

 国連が定めた26日の「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」を前にした25日、被爆者や研究者が東京・永田町で集会を開いた。核兵器禁止条約の発効に必要な批准国・地域が残り5までに迫ったとして「発効で悪魔の兵器だと世界的に確認される」と指摘し、日本の参加と核廃絶を訴えた。

 核兵器の開発や保有、使用を全面的に禁じるこの条約は、2017年7月に国連で採択。50カ国・地域の批准から90日後に発効するが、米国の「核の傘」に依存する日本は参加していない。

 集会では、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の木戸季市事務局長が「二度と私たちと同じような体験を味わわせてはいけない」との思いで被爆者援護拡充や核廃絶を求めてきたと報告。「条約が発効すれば、核兵器は悪魔の兵器だと世界的に確認される。それを使う、造ることが困難になるという意味で、大きな力を発揮すると思う」と期待を寄せた。(共同)