Tuesday, September 29, 2020 10:53 AM

平和賞予想に記者擁護団体 香港民主派も、研究所所長

 【ロンドン共同】「ノーベル平和賞ウオッチャー」として知られるノルウェーの国際平和研究所のウーダル所長は28日、来月9日に発表される今年の平和賞予想の1位に、ニューヨークに本部を置き、報道の自由を擁護する国際非営利団体、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)を挙げた。危険が伴う紛争地などからの報道の重要性を指摘した。

 2月に発表した予想を更新し順位を引き上げた。中国で、「国家分裂罪」で有罪判決を受け服役中のウイグル族学者イリハム・トフティ氏と2014年の香港の大規模民主化デモ「雨傘運動」の元リーダー羅冠聡氏を有力候補に追加した。

 CPJに関しウーダル所長は、誤った情報や「フェイク(偽)ニュース」があふれる中、信頼できる質の高い報道の重要性が増していると指摘。危険が伴う紛争地などから情勢を伝えるジャーナリストらの功績をたたえることは、紛争に関与する人々の責任を問うことにもつながるとした。