Friday, October 07, 2016 5:48 PM

安楽死への支持訴え 南ア、ツツ元大主教

 南アフリカのノーベル平和賞受賞者、ツツ元大主教は85歳の誕生日を迎えた7日までに、ワシントン・ポスト(電子版)に寄稿し「私はどうしても生きながらえたいとは思わない。自らの選択で来世に進むことを認められたい」として、政治家や宗教指導者に安楽死を支持するよう訴えた。

 ツツ氏は20年近く前立腺がんを患い、治療などのために近年は医療施設への入退院を繰り返している。「私の人生が終わりに近づく中、人々の死に尊厳を与える助けになりたい」と寄稿の理由を説明した。

 2013年に死去した盟友のマンデラ元大統領に対する延命措置に反発し、安楽死への立場を反対から賛成に変えた。(共同)