Wednesday, October 07, 2020 10:24 AM
概算要求105兆4000億円 3年連続過去最大
財務省は7日、国の2021年度一般会計予算の概算要求総額が105兆4071億円だったと発表した。20年度要求(104兆9998億円)を上回り、3年連続で過去最大を更新した。防衛費や、借金返済に充てる国債費が増えたのが要因。新型コロナウイルス感染症の対策経費などは要求段階では金額を示さない「事項要求」とした省庁が多く、予算の膨張圧力は強まっている。
財務省は今後、各省庁との折衝や不要経費を削る査定を本格化するが、年末の当初予算案は3年連続で100兆円を超えるのが不可避な状況だ。過去最大だった20年度の102兆6580億円を更新する可能性もある。
財務省が集計した省庁別の要求額は、年金や医療など社会保障を担う厚生労働省が20年度当初比471億円減の32兆9895億円。高齢化に伴う社会保障費の自然増の費用や新型コロナ関連の対策費は含んでおらず、潜在的な要求額は数兆円規模で膨らむ見通し。(共同)
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