Thursday, October 08, 2020 10:31 AM

科学志す女性励ます ノーベル化学賞の米教授

 【ワシントン共同】生物のゲノム(全遺伝情報)を効率的に改変できるゲノム編集の新手法を開発し、今年のノーベル化学賞に決まったカリフォルニア大バークリー校のジェニファー・ダウドナ教授(56)が7日、オンラインで記者会見し、「女性の仕事が男性と同じように評価されることを示せてうれしい。科学を志す若い女性を励ましたい」と述べた。

 ドイツのマックス・プランク感染生物学研究所のエマニュエル・シャルパンティエ所長(51)と、化学賞で初めて女性2人での共同受賞。女性が評価されるのは「正しい方向への変化の第一歩だ」と話した。

 開発した手法のクリスパー・キャス9について「人類が自らを含む生命の設計図を書き換えられるようになった。驚きだ」と述べ、遺伝子が原因の病気の治療につながるよう期待感を表した。