Thursday, October 15, 2020 10:33 AM

皮膚でウイルス9時間生存 アルコールで簡単消毒

 新型コロナウイルスは人の皮膚の上で9時間生存できるとの研究を、京都府立医大のチームが米感染症学会誌に発表した。インフルエンザウイルスの5倍長く、触れた物を介して広がる「接触感染」のリスクが高いことを示す結果。だが濃度80%のアルコールに15秒さらすと、感染力がなくなることも分かった。

 広瀬亮平助教は「新型コロナが比較的長生きな理由はまだ分からないが、手の消毒という初歩的な対策の重要さが改めて分かった。手洗いも効果抜群だ」と話した。

 チームは解剖された遺体から採取した死後約1日の皮膚を使用した。くしゃみで飛ぶ程度の2.5マイクロリットルのウイルスを塗り、一定時間ごとに感染力が残っているかどうかを調べ、完全に感染力がなくなるまでの時間を割り出した。(共同)