Thursday, October 15, 2020 10:37 AM

トランプ氏、防衛線拡大 地盤州、反攻に足かせ

 【ワシントン共同】11月の大統領選で再選を目指す共和党のトランプ大統領は14日、アイオワ州で集会を開いた。同州では勝利を確実視されていたが、民主党候補のバイデン前副大統領に各種世論調査で僅差のリードを許し、てこ入れせざるを得なくなった。16日には接戦に持ち込まれている保守地盤のジョージア州でも遊説。防衛ラインの拡大が反転攻勢への足かせとなっている。

 トランプ氏は14日、全米有数の農産地アイオワ州の支持者を前に、2月に発効した米中貿易協議の「第1段階」合意により中国が農産品を大量購入していると誇示し、「私ほどアイオワのために尽くした者はいない」と訴えた。

 同州ではトランプ氏は前回選挙で民主党候補クリントン元国務長官に約9ポイント差で圧勝。だが最近の世論調査でバイデン氏が先行し、政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」集計の平均支持率で約1ポイントリードを許している。自身も感染した新型コロナウイルスへの対策を巡る批判が影響しているとみられる。