Tuesday, October 11, 2016 10:43 AM

2次補正予算が成立 歳出4兆円規模

 政府が経済対策の第1弾と位置付ける2016年度第2次補正予算は11日、参院本会議で自民、公明両党や日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。一般会計の追加歳出は4兆1143億円となる。安倍晋三首相は直ちに補正予算を執行し、アベノミクスを加速させたい考えだが、景気浮揚につながるか見通せない。国会論戦の焦点は、環太平洋連携協定(TPP)の承認案と関連法案の審議に移る。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で「未来への投資を大胆に実現するためのものだ。参院選の際に経済対策が最大の争点だったので、一日も早く成立できるよう取り組んできた」と強調した。

 補正予算は、事業費28兆1000億円に上る経済対策の一環。追加歳出のうち経済対策分は3兆9871億円で、東日本大震災復興特別会計などを含めると4兆5221億円になる。低所得者に1万5000円を配る給付金など「1億総活躍社会の実現加速」に、総額7137億円を計上した。農林水産物の輸出拠点整備などインフラ整備に1兆4056億円を充てた。共同)