Thursday, October 22, 2020 10:27 AM

民主、採決ボイコット 最高裁人事、共和は強行

 【ワシントン共同】トランプ大統領が連邦最高裁判事に指名した保守派の高裁判事エイミー・バレット氏(48)の人事案を採決する22日の上院司法委員会の審議を巡り、野党民主党が21日、ボイコットを表明した。大統領選直前の駆け込み的な最高裁判事承認手続きに反対しており、抗議の一環。上院多数派の与党共和党は採決強行の構えで、大統領選が迫る中で攻防が激化している。

 AP通信によると、委員会には少数派政党から少なくとも2議員が出席しなければ、採決の定足数を満たさない規則がある。それでも共和党は民主党が出席しなくても、慣例で多数派政党側が全員出席すれば審議を進められると主張している。強行した場合は合法性を問われる可能性があり、波乱含みだ。

 バレット氏の就任には上院本会議の承認が必要で、共和党は22日の司法委採決を経て、26日の本会議採決を目指している。民主党は大統領選の勝者が指名すべきだと訴えて反発。上院の民主党トップ、シューマー院内総務は声明で「最初から偽りのプロセスだった」と非難した。一方、共和党のグラム司法委員長は採決を進めると強調した。