Thursday, October 22, 2020 10:28 AM

黒人、若者票積み増し狙う 激戦州にオバマ氏投入

 【ワシントン共同】大統領選の民主党候補バイデン前副大統領の陣営が、支持層である黒人や若者の票の積み増しに力を入れている。激戦州ではわずかな票差が命運を分けかねず、21日には現在も人気があるオバマ前大統領をペンシルベニア州に投入。投票率の向上に懸命となっている。

 国勢調査局によると、2016年の前回大統領選で黒人の投票率は59.6%で、12年の66.6%から大幅に低下した。民主党候補だったクリントン元国務長官の敗北の一因になったとも指摘される。

 オバマ氏は21日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで開いたドライブイン形式の集会で「あと13日でわれわれの生涯で最も重要な選挙を迎える」と訴えた。共和党候補のトランプ大統領が選挙結果の受け入れ拒否を示唆していることを念頭に「(勝利に)疑問が生じないよう、かつてないほど投票率を上げなければならない」と鼓舞した。