Friday, October 23, 2020 9:58 AM

異例の選挙戦、最終盤へ トランプ氏、討論会不発

 【ワシントン共同=田中光也】来月3日に迫る大統領選の第2回候補者討論会は22日、共和党のトランプ大統領が反転攻勢の足掛かりをつかめないまま終了した。新型コロナウイルスに振り回され異例の展開となった選挙戦は、民主党のバイデン前副大統領が優勢を保ち、最終盤に入る。バイデン氏が逃げ切りを図り、トランプ氏が巻き返しへ連日集会を重ねる激戦州の動向が焦点だ。

 両氏は中傷合戦に陥った前回より落ち着いて最後の討論会に臨んだが、コロナや安全保障を巡り意見はかみ合わず、立場の違いが鮮明になった。

 全米支持率は各種世論調査平均でバイデン氏が50.7%と、トランプ氏の42.8%をリード。激戦州でも優位に立つ。ただ、前回大統領選でトランプ氏は全米支持率で劣りながら勝利。今回はコロナ対策で大幅に増えた郵便投票に関しトランプ陣営が不正の可能性を指摘、法廷闘争を示唆するなど不確定要素が多く、結果は予断を許さない。