Monday, October 26, 2020 10:06 AM

ナゴルノ紛争、停戦を順守 米、両国と合意で共同声明

 【ワシントン共同】米国務省は25日、係争地ナゴルノカラバフを巡るアゼルバイジャンとアルメニアの戦闘に関し、3カ国による共同声明を発表し、現地時間26日午前8時(日本時間午後1時)から両国が捕虜交換や遺体の引き取りを目的とする「人道的停戦」を順守することで合意したと明らかにした。ロシアの仲介で両国は今月10日と18日の2度にわたり停戦合意したが戦闘は続いており、実際に履行されるかが焦点となる。

 米国務省によると、ビーガン国務副長官とアゼルバイジャン、アルメニア両国外相が24日に会談して合意した。米国、ロシア、フランスの代表者も同日、両外相と会合を開き、停戦実施や紛争解決に向けた交渉の開始について協議。29日に再びジュネーブで会合を開催する。

 米露仏3カ国はナゴルノカラバフ紛争の平和解決に向け1992年に欧州安保協力機構(OSCE)内に設置された「ミンスク・グループ」の共同議長国を努めている。アゼルバイジャン、アルメニア両国外相はポンペオ米国務長官らとの会談のため訪米していた。