Wednesday, October 28, 2020 10:44 AM

過去最多の入植住宅承認 イスラエル、拡大継続

 【エルサレム共同】イスラエル軍当局が今年、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸で、ユダヤ人入植者用の住宅計1万2159戸の建設計画を承認し、2012年以降最多となったことが分かった。入植活動を監視するイスラエルの平和団体ピースナウが28日までに発表した。

 トランプ政権の仲介で、イスラエル政府はアラブ諸国と関係改善を進める一方、占領地での入植拡大を続けている。アラブ諸国はイスラエルとの和平の条件としてパレスチナ問題の解決を掲げてきたが、それが置き去りにされている実態が浮き彫りになった。

 トランプ政権は入植活動を事実上容認する立場を示しており、ピースナウの広報担当ブライアン・リーブス氏は「11月の米大統領選でトランプ氏が再選されれば、住宅建設の承認が一層増えるだろう」と指摘している。