Tuesday, October 11, 2016 5:47 PM

北朝鮮制裁の対象拡大促す 日EUの人権決議原案

 北朝鮮の人権侵害を非難し、日本と欧州連合(EU)が国連総会提出に向け準備を進めている決議の原案内容が11日、分かった。政治犯収容所の即時閉鎖や拉致問題解決を求め、人道に対する罪に責任を持つ制裁対象者の拡大を検討するよう国連安全保障理事会に促すのが柱。

 制裁を求める対象は具体的に明記していないが、これまで想定していた最高指導者の金正恩朝鮮労働党委員長だけに絞り込まずに、ほかの政権幹部も加えるよう安保理に新たに求めており北朝鮮への圧力を強める狙いがある。

 米国は人権侵害を理由に金氏を制裁対象に指定しているが、安保理は同様の制裁を科していない。北朝鮮の人権侵害を非難する決議は毎年、日本とEUが共同提出し採択されている。(共同)