Thursday, October 29, 2020 9:51 AM

成長率、戦後最大の公算 7〜9月、3期ぶりプラス

 【ワシントン共同】商務省は29日、2020年7〜9月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値を発表する。新型コロナウイルス感染症の流行で制限されていた経済活動の再開を受け、3四半期ぶりのプラス成長になる見込みだ。戦後最悪の落ち込みだった4〜6月期の反動もあり、伸び幅は比較可能な1947年以降で最大になる公算が大きい。

 経済の持ち直しは、大統領選の支持率で劣勢に立たされるトランプ大統領にとっては格好のアピール材料となる。ただ、コロナ前の力強さを取り戻すには時間がかかる見通し。米欧で感染再拡大が深刻化しており、先行きへの不安は根強い。

 4〜6月期は感染予防策の外出規制に伴う店舗や施設の休業が響き、31.4%減と沈んだ。直近は規制緩和で消費や生産は戻りつつある。一時2桁に跳ね上がった失業率も7.9%まで改善したが、3%台で推移していたコロナ前と比べ、高止まりしている。