Tuesday, November 03, 2020 9:25 AM

日米豪印が海上共同訓練 ベンガル湾、中国けん制

 【ニューデリー、北京共同】日本の海上自衛隊と米国、オーストラリア、インドの海軍による共同訓練「マラバール」が3日、インド沖のベンガル湾で始まった。4カ国は「自由で開かれたインド太平洋」構想の下で連携を深めており、オーストラリアの参加は2007年以来。覇権主義的な動きを強める中国をけん制する狙いがある。

 これに中国外務省の汪文斌副報道局長は3日の記者会見で「関係国のこうした軍事行動が地域の平和と安定につながり、その逆とならないよう望む」と述べ、警戒感を示した。

 インドメディアによると、ベンガル湾での訓練は6日まで。アラビア海でも17〜20日に実施予定。いずれも中東とアジアを結ぶ原油輸送の海上交通路(シーレーン)にあり、巨大経済圏構想「一帯一路」を進める中国が影響力を広げている。