Tuesday, November 03, 2020 9:28 AM

武装勢力が住民54人殺害 エチオピア、政情不安化

 エチオピア南西部オロミア州の村で1日、武装勢力がアムハラ人の住民を襲撃し、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、子どもや女性を含む少なくとも54人が殺害された。最大民族オロモで構成される反政府勢力の犯行とみられている。

 アビー首相は昨年、隣国エリトリアとの和平に尽力したとしてノーベル平和賞を受賞した。だがエチオピアは多民族国家で、アビー氏が推し進めた民主化が民族運動を誘発し、国内は政情不安に陥っている。

 アムネスティによると、武装勢力は逃げ遅れた住民を学校の校庭に集めて殺害し、家屋などを焼き払った。遺体には銃で撃たれた痕があった。武装勢力が「学校で集会を開く」と住民をだまして校庭に呼び寄せたとの情報もある。(共同)