Wednesday, October 12, 2016 10:20 AM

ボート宮城開催を要望 復興五輪へ村井知事

 2020年東京五輪・パラリンピックのボート、カヌー・スプリント会場を巡り、宮城県の村井嘉浩知事は12日午後、東京都庁を訪れ、東日本大震災からの復興五輪実現のため、宮城県登米市の「長沼ボート場」で競技を開催するよう小池百合子知事に要望した。会談後、小池知事は「思いは受け止めた。選択肢の一つで、総合的に判断したい」と述べた。

 小池知事は15日に村井知事と長沼ボート場を視察し、月内にも方向性を示す。18日には国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と面会する方向で「一つ一つの会場について説明するよりは、大会はどうあるべきかを話すことになる」と語った。

 小池知事との会談に先立ち、村井知事は長沼ボート場での開催に協力するよう大会組織委員会の武藤敏郎事務総長らに要請。組織委の理事を務める遠藤利明前五輪相は「真摯に受け止め、議論したい」とする一方、輸送やコストなどに課題があるとして実現性に疑問を示した。(共同)