Thursday, November 12, 2020 9:34 AM

英7〜9月GDP、78%増 コロナ対策緩和で過去最大

 【ロンドン共同】英統計局が12日発表した2020年7〜9月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、物価変動を除いた実質で前期比15.5%増となり、記録のある1955年以降で最大の上昇率となった。このペースが1年間続くと仮定した年率換算では78.0%増だった。

 外出制限など新型コロナウイルス感染症の拡大防止策が緩和され、経済活動が再開したためだ。年率換算で58.7%減だった4〜6月期からは大きく改善した。プラス成長は3四半期ぶり。

 ただ、新型コロナ流行前の19年10〜12月期の水準は依然として下回っている。足元で感染が再拡大しているのに伴って移動や店舗営業の規制を再度実施。中央銀行イングランド銀行は20年10〜12月期の実質GDPが前期比約2%減になると見込んでおり、先行きは厳しそうだ。