Wednesday, October 12, 2016 10:21 AM

トランプ氏、党内全面戦争 主流派と対決、亀裂深刻化

 大統領選の共和党候補トランプ氏は11日、女性蔑視発言の発覚を受けて自身への支持を撤回した党主流派の有力政治家らと全面対決する姿勢を鮮明にした。投票日まで1カ月を切り、共和党内の亀裂は深刻化。党内混乱が大統領選と同時実施の議会選に影響することへの懸念も高まっている。

 党有力者らが相次ぎ支持を撤回する中、トランプ氏は11日、「(選挙の)足かせがなくなり、自分のやり方で戦えるようになった」とツイッターで表明。ワシントン・ポスト電子版は同氏が「党主流派との戦争を宣言した」と報じた。

 トランプ氏は党内結束の建前を捨て、主流派による既存政治を徹底的に批判する構え。トランプ氏の選挙運動を支援しない考えを示した党実力者のライアン下院議長をツイッターで「軟弱で無能だ」と批判、「裏切り者はいかさまヒラリー(民主党候補クリントン氏)よりはるかに厄介」と攻撃した。FOXニュースのインタビューではライアン氏らの支持は「欲しくない」と言い切った。(共同)