Friday, November 13, 2020 9:49 AM

首相、GoTo見直し慎重 緊急宣言の「状況なし」

 菅義偉首相は13日、新型コロナウイルスの国内新規感染者数が12日に過去最多を記録したことに関し、観光業や飲食業を支援する「Go To キャンペーン」の見直しや緊急事態宣言の発出に慎重な考えを示した。「専門家が現時点ではそのような状況にはないとの認識を示している」と官邸で記者団に述べた。新規感染者数については「増加傾向が顕著になっている」と指摘。政府は感染症対策の司令塔機能を強化するため、内閣官房に感染症対策官を新設する方向で検討に入った。

 首相は感染が拡大している地域として北海道、東京、大阪、愛知の4都道府県に言及。田村憲久厚生労働相、西村康稔経済再生担当相と12日に会い、最大限の警戒感を持って自治体と緊密に連携しながら、感染状況に応じた対策を実施するよう指示したと説明した。

 国民に対しては、飲酒を伴う懇親会やマスクを外した会話など、感染リスクが高まる「五つの場面」を挙げて「いま一度、基本的な感染防止対策に努めてほしい」と協力を呼び掛けた。(共同)