Friday, November 13, 2020 9:52 AM

米、TikTok禁止不発 バイデン氏、強硬継続へ

 【ワシントン共同】米政府は12日から予定していた中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の利用禁止措置の発動を見送った。連邦地裁が10月に下した一時差し止めに応じ、トランプ政権が中国への情報流出を懸念して仕掛けた強硬策は不発。ただ大統領選で勝利確実のバイデン前副大統領も中国の姿勢を問題視し、厳しい対策を取る方針だ。

 バイデン氏はティックトックを「大きな懸念事項だ」と指摘。インターネット上での中国政府による検閲などを警戒し「深く踏み込んで対処する」と強調している。

 トランプ大統領は8月、ティックトックの米国事業を90日以内に売却するよう命じた。商務省は早期決着を迫るため制裁を2段階に分けて計画。9月に新規ダウンロードを、今月12日に全面的に利用を禁止する方針だったが、連邦地裁がいずれも差し止めた。米政府は禁止措置を見送ると同時に不服として上訴した。