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Tuesday, November 17, 2020 9:20 AM

エアアジアジャパン破産へ　コロナ禍で国内航空初

　格安航空会社（LCC）エアアジア・ジャパン（愛知県常滑市）は17日、東京地裁に破産手続き開始を申し立て、財産の処分を禁止する保全管理命令を受けたと発表した。新型コロナウイルス流行による航空需要急減で経営が悪化し、10月に事業継続の断念を公表していた。負債総額は217億円。国内拠点の航空会社がコロナ禍で経営破綻するのは初めて。

　同日夜に中部空港（常滑市）で記者会見した保全管理人の上野保弁護士は、返金を受けられない顧客が、エアアジアからの直接購入分だけで延べ約2万3000人いると説明。人数が把握できない旅行代理店を経由した分と合わせ、約5億2000万円分の航空券が未返金となっている。しかし、これより支払いが優先される税金などを負担する財務余力もないため、返金見通しは立っていないという。

　未返金分についてはエアアジアグループの別の航空会社で使えるポイントに自動的に変換される予定というが、これとは別に、上野氏は現金での返金を望む顧客のために同社の株主である楽天などに支援を求める方針を示した。（共同）