Wednesday, November 18, 2020 9:27 AM

中露は報告形式守らず 国連北朝鮮制裁委の議長

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の議長を務めるドイツのホイスゲン国連大使は17日、安保理制裁で上限が定められた北朝鮮への石油精製品の供給量について、中国とロシアが指定された「バレル」ではなく「トン」での報告を続けているとして批判した。安保理の非公開会合後、記者団に述べた。

 2017年12月の安保理決議は、北朝鮮への石油精製品の供給を年間50万バレルに制限。提供する国連加盟国は制裁委に届ける義務があるが、北朝鮮の友好国の中露両国は「トン」での報告を続け、換算率の合意がないため国連は供給上限に達したかどうかを正確に判断できない状況にある。

 ホイスゲン氏は17日の会合でこの問題を取り上げて解決する必要性を訴えたものの、中露両国の協力は得られなかったと指摘。「問題を政治化している」と両国を非難した。