Friday, November 20, 2020 10:32 AM

陰謀論で不正主張に批判 トランプ氏、証拠示さず

 【ワシントン共同】大統領選で敗北を認めないトランプ大統領の陣営が、不正の根拠として通常ではあり得ない陰謀論を展開し、批判の声が相次いでいる。19日の記者会見でも、開票の集計機器が反米左翼ベネズエラの故チャベス前大統領と関係があり、票の操作が行われた可能性に言及。トランプ氏も同様に具体的根拠を示さず、選挙の根本を揺るがしかねない主張を繰り返している。

 「われわれの票がチャベスの仲間の会社に数えられているなんて信じられるか?」。首都ワシントンの共和党全国委員会本部で記者会見したトランプ氏の弁護士ジュリアーニ氏は長時間、額から汗を滴らせながら熱弁を振るった。

 ジュリアーニ氏らが批判するのは、大統領選の開票作業で広く使われた集計機器。チャベス氏がベネズエラで選挙結果を操作するために開発されたソフトが搭載され、大量のトランプ氏票についても、勝利を確実にした民主党バイデン前副大統領の票と認識するようになっていたと訴えた。