Monday, November 23, 2020 8:44 AM

空港に靴検査装置導入へ テロ対策強化で国交省

 空港のテロ対策強化のため、国土交通省が、靴専用の保安検査装置や、エックス線検査業務を支援する人工知能(AI)技術を導入する方向で検討していることが23日、関係者への取材で分かった。国交省は2021年度予算の概算要求に関連経費を盛り込んだ。

 01年、アメリカン航空の乗客が靴に隠した爆発物に点火しようとした爆破未遂事件が発生。その後日本国内でも靴の検査が強化され、ラグビーワールドカップが開催された昨年9月からは国内、国際線ともに厚底靴やブーツ、くるぶしを覆う靴は全てエックス線検査の対象となった。

 現在、成田、関西、中部などの空港では電波で乗客の服を透視して調べるボディースキャナーが導入されているが、足元の詳しい検査は別途行う必要がある。靴を脱いで手荷物と同様にエックス線検査機器に通すのが一般的だが、靴専用の装置の導入を検討しているという。本年度中に一部の空港で運用試験をする見通し。(共同)