Tuesday, November 24, 2020 9:33 AM

イージス艦導入5000億円 政府委託の業者試算判明

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」計画の代替策として最新鋭イージス艦2隻を導入した場合、4800億〜5000億円以上かかるとの試算がまとまった。政府から技術的検証の委託を受けた業者が導入コストを試算した。イージス艦は他の洋上案より性能面で高評価だったものの、地上配備の4000億円より約20〜25%以上も高額になる。複数の関係者が24日、明らかにした。

 試算には、イージス艦導入から30年間の経費総額は盛り込まれなかった。総額が約7000億円に膨らむとの過去の防衛省の試算もある。地上案よりはるかに高額となる選択肢に、国民の理解を得られるかどうかが今後の課題となる。

 政府は、25日の自民党国防部会・安全保障調査会合同会議に業者の試算を中間報告として提示する方針だ。

 試算には、イージス艦の取得までの期間は少なくとも約5年間要すると明記された。レーダーやミサイル発射装置といった装備を搭載しても、仕様を一部変更すれば、問題はないと確認された。(共同)