Tuesday, December 01, 2020 9:40 AM

中国輸出管理法きょう施行 米へ「反撃能力」強化

 【北京共同】中国が軍事転用可能なハイテク製品の輸出や技術の海外移転を禁じる「輸出管理法」を1日に施行した。中国企業の排除を進める米国に対抗する狙いだが、中国から購入した材料で製品をつくり、他国に輸出する日本企業も対象になる恐れがある。

 中国は内需拡大を基本として海外経済ともうまく連携する「双循環」戦略を掲げる一方、中国の産業が脅かされた場合に「強力な反撃能力」(習近平国家主席)が必要だと、対外強硬姿勢も隠さなくなっている。

 禁輸や制限の対象とするのは、軍事と核関連のほか国家の安全や利益に関わる物品や技術。輸出業者は事前に部品などの最終用途を当局に報告し、納入先で変更があった場合も届け出る義務を課される。