Tuesday, December 01, 2020 9:40 AM

火災の米艦退役へ 改修は「財政的に困難」

 【ロサンゼルス共同】米海軍は11月30日、定期整備中の7月に火災で損傷した強襲揚陸艦ボノム・リシャールを修理せず、退役させる方針を明らかにした。米メディアが伝えた。改修費用は最大32億ドル(約3300億円)に上り、期間も最長7年を要することから「財政的に困難との結論に至った」(幹部)という。最終的に解体される見通し。

 米海軍が火災で同種の艦船を失うのは極めて異例。

 ボノム・リシャールでは、サンディエゴの海軍基地に停泊していた7月12日に爆発を伴う火災が発生。約160人が乗っており、煙を吸い込むなどして60人以上が負傷した。海軍は放火の疑いもあるとみて、水兵1人から事情を聴くなど捜査を進めている。