Wednesday, December 02, 2020 9:29 AM

南海トラフ死者「7割減」 3万3000人、静岡県試算

 静岡県は2日、南海トラフ巨大地震対策として防潮堤整備や津波避難タワーの設置を進めた結果、2013年度に最大約10万5000人と試算していたマグニチュード(M)9クラスの地震による想定死者数が、今年3月時点で7割減の約3万3000人となったと発表した。

 県は東日本大震災の教訓を踏まえてまとめた被害想定を基に減災対策を進め、22年度に想定死者数を約2万人まで減らすことを目指している。

 県の担当者は「これまでは順調に対策できている」としつつ、さらに沿岸部の整備を進める必要性を強調。「住民に避難計画の重要性を呼び掛け、避難意識の向上にもつなげたい」と話した。(共同)