Thursday, October 13, 2016 10:34 AM

出光と昭和シェル合併延期 創業家説得で時期未定

 出光興産と昭和シェル石油は13日、来年4月に予定していた合併時期を延期すると発表した。変更後の時期は「未定」とし、合併に反対する出光創業家への説得を続ける。出光の月岡隆社長は記者会見で、合併計画に関し「進めることはいささかも揺るがない」と強調した。だが打開策は打ち出せず、合併にこぎ着けることができるか一段と不透明になった。

 創業家代理人の浜田卓二郎弁護士は取材に応じ「合併に反対の立場は変わらない」と述べた。

 昭和シェルの亀岡剛社長は、合併は石油製品の安定供給に欠かせないとした上で「出光はベストのパートナーだ」と述べ、白紙撤回はしないとの考えを強調。1年以内での合併実現を目指す方針を示した。(共同)