Thursday, October 13, 2016 10:34 AM

タイのプミポン国王死去 世界最長の在位70年

 在位70年を迎えたタイのプミポン・アドゥンヤデート国王が13日午後3時52分(日本時間同5時52分)、死去した。88歳だった。タイ王室が発表した。存命する世界の王族・皇族の中で最も長期間、君主の座にあり、立憲君主制のタイで政治対立の調停役として絶大な影響力を有していた。

 タイ首相府は1年間を服喪期間とすると発表した。タイでは2014年5月のクーデターを招いたタクシン元首相派と反タクシン派の対立が今も根深いままで、国王の死去が今後、新たな政情不安をもたらす恐れがある。

 プラユット首相は13日、国民向けのテレビ演説で、国王の死去について「国家にとって巨大な損失。(この日は)永遠に記憶にとどめられるだろう」と強調。「(国王は)既に後継者を指名している」と述べ、ワチラロンコン皇太子が後継国王になるとの見通しを示した。(共同)