Friday, December 04, 2020 8:50 AM

日英EPAの議会承認終了 英EU交渉が発効に影響も

 日本と英国の経済連携協定(EPA)の承認案が4日、参院本会議で可決され、日本側の議会手続きを終えた。英国議会も近く承認する見通しで、今年1月の英国の欧州連合(EU)離脱に伴う新協定が来年1月1日にも発効する見通し。ただ英EU間の貿易交渉が難航している影響で、発効時期が先送りされる可能性も残っている。

 日英間の貿易は現在、日欧EPAが適用されているが、英国のEU離脱で年明けから低関税などの恩恵がなくなり、企業負担が上昇する恐れがあった。このため両国は6月から交渉を開始し、10月に新協定に署名した。

 新協定の中身は日欧EPAをほぼ踏襲した。鉄道用の車両や部品など一部の関税は日EUの協定よりも時期を前倒しし、即時撤廃とする。電子商取引(EC)分野では、アルゴリズム(計算手法)などの開示を政府が要求することを禁じた。(共同)