Monday, December 14, 2020 9:25 AM

年収1200万円で廃止 児童手当、22年10月から

 中学生以下の子どものいる世帯に支給する児童手当について、政府は14日の全世代型社会保障検討会議の最終報告に、夫婦のうちどちらかが年収1200万円以上の高収入世帯は廃止することを盛り込んだ。来年の通常国会に関連法案を提出し、2022年10月から廃止となる。

 対象は中学生以下の子どもの約4%に当たる61万人。約370億円が削減でき、待機児童解消のために21〜24年度に新たに整備する14万人分の保育施設の財源に充てる。

 児童手当は、年齢に応じて子ども1人当たり月1万〜1万5000円を支給する。ただし夫婦どちらかの年収が一定額を超えると、子ども1人当たりの金額が一律5000円に減る仕組み。例えば会社員の夫と専業主婦、子ども2人の家庭では、夫の年収が960万円以上で対象となる。(共同)