Monday, December 14, 2020 9:27 AM

豪反発の画像作者「英雄」 中国、愛国行動を称賛

 【北京共同】オーストラリア兵が子供を殺害しようとしている画像を中国外務省報道官がツイッターに投稿し国際的な批判を浴びた問題で、画像を描いた作者が中国で英雄扱いされている。両国関係が悪化する中、会員制交流サイト(SNS)で称賛が殺到。「戦狼」と呼ばれる強気な外交姿勢の影響で、愛国主義が高まっているようだ。

 「(オーストラリアの)モリソン首相、あなたたちの兵士がやったことは私が描いたものより残酷だ」。中国外務省の華春瑩報道局長は1日、画像の作者の言葉を引用し、投稿を批判したオーストラリア側に反論した。

 作者は「烏合麒麟」というペンネームの中国人男性で「戦狼画家」を自称している。香港の民主活動家や米国の黒人差別などを風刺する作品を多く発表し、徐々に注目を集めてきた。旧日本軍の中国・南京占領から83年に当たる13日には、血に染まる靖国神社を描いた画像も発表した。