Tuesday, December 22, 2020 9:20 AM

モービルアイ、独自のライダー開発へ

 インテル傘下の運転支援ソフト開発企業モービルアイ(Mobileye、イスラエル)は、2025年までに自社製ライダー(光検知・測距装置)を搭載した自動運転システムの開発を計画している。

 ロイター通信によると、モービルアイは11月、ライダー製造のルミナー(Luminar、フロリダ州)から第1世代自動運転車(AV)用にライダー供給を受ける契約を交わしている。ルミナーによるとその契約に変更はない。ルミナーはモービルアイの開発用車両にも2年近くライダーを供給しており、同社の製品は1個1000ドル以下とモービルアイのコストや性能要件を満たしている。

 モービルアイのアムノン・シャシュアCEOによると、ルミナー製ライダーをはじめさまざまなチップ、センサー、ソフトウェアを含めた第1世代完全自動運転キットのコストは1万〜2万ドルになる見通しで、これらは移動サービスをできるだけ多く提供してコストを分散させられる自動運転タクシー(ロボタクシー)向けとなる。22年にはテルアビブで100台のテスト車両を使ったサービスを開始し、その後は他の都市にも拡張する予定。

 一方でモービルアイは、25年を目標にルミナーの技術とは異なる周波数変調連続波(FMCW)方式のライダーを独自に開発する。FMCW方式はインテルのシリコンフォトニクス製造に関する専門知識を利用でき、コストをさらに減らせるため、自社製ライダーは消費者向けAVで使用する。また、将来はロボタクシーのルミナー製ライダーを自社製に置き換える可能性もある。

 シャシュア氏は「自動運転システム全体のコストを数千ドルにできると考えており、そうなれば消費者向け車両が対象になる。うまく行けばロボタクシーにも使えるだろうが、それを決めるまでにはまだ5年ある」と話した。

 モービルアイは、カメラとカスタムメイドのプロセサーチップを使った完全自動運転システムの開発で急速な進歩を見せているが、ライダーとレーダーでカメラ機能を強化し、道路の3次元情報を捉える計画も進めている。同社は2つの手法を組み合わせることで、自動車メーカーが生産車両に求める安全性と信頼性の要件を満たせると考えている。

https://www.reuters.com/article/us-intel-mobileye/mobileye-looks-to-build-its-own-lidar-to-drive-down-self-driving-costs-idUSKBN28P2I7