Thursday, January 07, 2021 9:00 AM

駐車中のEVに自動で充電〜VW、ロボットを試作

 フォルクスワーゲン(VW)は、地下駐車場など制約のある場所でも完全自動で電気自動車(EV)に充電サービスを提供できるロボットのプロトタイプを発表した。

 このロボットは携帯電話アプリまたは車車間・路車間(V2X)通信技術を介して起動し、車の充電ソケットのフラップを開けるところから、プラグの接続や分離まで、車と通信しながら自動で充電作業を行う。

 VWは現在、完全なDC(直流)充電システムの開発に取り組んでおり、同システムを使った急速充電ステーションは2021年中に市場投入される予定。

 自動充電プロセスでは、駐車場に車を止めた後、ロボットを起動するとロボットが充電ユニットと一緒に車の近くに移動し、車とユニットをつないで充電を開始する。

 充電中はユニットだけが車のそばにとどまり、充電が終わると再びロボットが来てユニットを回収し、充電ステーションに戻す。

 同時に複数のEVを充電することもでき、ロボットが各車のそばに1つずつ充電ユニットを配置し、終了するとすべてを回収する。この間、人間の介入は全く必要ない。

 VWによると、VWグループの充電関連活動や充電システムはすべてフォルクスワーゲン・グループ・コンポーネンツが担当し、eモビリティーの成功、引いては輸送の電動化を目指す全体的構想に充電ロボットを組み込むことを目指している。

https://www.volkswagenag.com/en/news/2020/12/Initial-contact-The-mobile-charging-robot-Presenting-a-vision.html