Thursday, March 04, 2021 9:08 AM

電力大手6社、ハイウェイにEV充電網構築へ

 米国の電力大手6社は2日、急成長する電気自動車(EV)市場への対応を目的に、EV用急速充電器を増やして国内の主要な高速道路をつなぐ充電網構築計画を発表した。

 ロイター通信によると、アメリカン・エレクトリック・パワー、ドミニオン・エナジー、デューク・エナジー、エンタージー、サザン、テネシー川流域開発公社(TVA)は企業連合エレクトリック・ハイウェイ・コアリション(Electric Highway Coalition)を結成し、大西洋岸から中西部や南部、さらにメキシコ湾岸や中央平原地域に広がる各社のサービス地域内で充電ステーションの提供を拡大する。

 バイデン大統領は、EVの普及拡大を最優先事項に掲げ、55万件のEV充電ステーションの新設を約束している。またテスラ、BMW、ゼネラル・モーターズ(GM)などの自動車メーカーはEV生産の大幅な拡大を計画している。

 デューク・エナジーの電動化戦略責任者ラング・レイノルズ氏は「国内の主要高速道路に沿った堅牢な充電インフラが、よりクリーンな輸送への道になる。レンジ(航続距離)不安はEVの普及の障害になっているが、われわれの企業連合がそうした障害を取り除き、EV所有の利点を消費者に提供するのを助ける」と話している。

 アメリカン・エレクトリック・パワーも「サービス地域全体で顧客企業に働きかけ、自社の車を電動化する利点の理解が深まるよう支援している」という。