Thursday, April 29, 2021 4:29 AM

ポスト・パンデミック消費回復はすでに始まっている

 米消費者は、新型コロナウイルス・パンデミック中の巣ごもり生活から抜け出し、購買活動をすでに活発化させている。

 CNBCによると、コーヴィッド19(Covid-19)ワクチンの接種を受ける米国人が日々増加し、春になって気温も上がるなか、より多くの消費者が旅行や買い物、映画館、そのほかの娯楽や外出、消費行動を強めている。

 商務省によると、2021年3月の小売販売は、連邦政府からの3回目(1回目は1200ドル、2回目は600ドル)の給付金1400ドルが大きく貢献して9.8%も伸びた。

 消費者らはパンデミック中に多くの娯楽や大きな支出をする機会がなかったため、「家計簿上、非常に健全な状態にある」「人々はお金を使い始めた」とJPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは話した。同氏によると、米消費者らが銀行口座に持っている現金の総額はパンデミック前より2兆ドル多い。

 米消費者らの最近のもっとも顕著な購買活動をみると、1)スカートとつなぎ、ドレス、2)ジーンズ、3)シャンパン、4)靴、5)ひげそり用品、6)水着、という6つの分野で買い物が急増している。

 スポーツ用品店は3月に前月比23.5%の販売増を記録し、衣料品店は18.3%増を記録した。市場調査大手NPDグループのマーシャル・コーエン分析および調査主任は、「消費動向をみると消費者全体の心理をうかがえる」と話した。それらの販売急増分野はいずれも、外出や行楽、対面社交(パーティー)と直接的に関係する商品で占められる。

 米消費者らは3月にそれらのための支出を一気に始めたことが消費データによって裏づけられた、とコーエン氏は指摘する。

 また、統計ではまだ明らかになっていないが、航空旅客便の予約も3月から急増している。

 そのほかのおもな支出増としては、自動車および同部品の前月比15.1%増、給油所の10.9%増、電子機器および家電の10.5%増、建築資材および建設関連の12.1%増が挙げられる。販路別でみると、大型小売店では9.0%増、そのうち百貨店では13.0%増と大幅増を記録した。オンライン小売は6.0%増だった。

https://www.cnbc.com/2021/04/18/the-post-pandemic-spending-spree-begins-6-things-americans-are-buying.html