Thursday, June 17, 2021 3:39 AM

ニューヨーク州、コーヴィッド19制限の大部分を解除

 ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は6月15日、18歳以上による新型コロナウイルス・ワクチンの1回目の接種率が70%に達したことを受けて、過去約16ヵ月間にわたった実施してきたコーヴィッド19(COVID-19)制限のほとんどを即日解除したことを明らかにした。

 ニューヨーク知事室の声明によると、レストランやバー、オフィス、運動ジム、美術館、博物館、映画館、劇場、遊園地、娯楽施設、催事会場、理髪店、美容院、スパを含むほぼすべての商業に対し、社交や集会、催事、営業の制限、収容人数上限、社会的距離、消毒、体温検査、追跡目的の連絡先記録といった各種の規定や制限、規則のほとんどが15日に撤廃された。

 「われわれが慣れ親しむ従来の暮らしに戻れる」とクオモ知事は記者会見で話した。

 制限解除対象にならないのは、5000人以上が集まる催事のほか、CDC(米疾病&対策センター)の指針に則って医療施設や公共交通機関ではマスク着用が引き続き義務づけされる。ただ、大型催事会場では、来場者たちがデジタル・ヘルス・パス(ワクチン接種済みまたはウイルス検査陰性証明アプリケーション)を提示すれば、マスク着用や社会的距離の維持といった規定を部分的に緩和できる。

 現在、同州内の直近7日間における1日あたりの感染者数は平均約470人まで減っている。また、ウイルス検査では、同州は一時、「陽性率が48%以上という世界最悪の街だったが、現在、それは0.35%と米国内最低まで低下した」とクオモ知事は話した。

 同州の感染者数累計は210万人以上、死者数は5万人以上。ジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、米国全体では感染者数が約3350万人、死者は60万人以上。

 一方、カリフォルニア州でもほとんどのコーヴィッド19制限を15日に解除した。米2大州であるカリフォルニアとニューヨークがほぼ全面再開したことで、2021年下半期での景気回復の急加速が期待される。

 クオモ知事は記者会見の席上、「今回の教訓をいかし、次のパンデミックの対策を準備する」述べた。感染症の専門家らは、変異株による感染拡大の可能性がまだある、と警鐘を鳴らしている。

https://www.governor.ny.gov/news/governor-cuomo-announces-covid-19-restrictions-lifted-70-adult-new-yorkers-have-received-first