Monday, October 17, 2016 10:39 AM

モスル奪還作戦を開始 「イスラム国」最大拠点

 イラクのアバディ首相は17日、過激派組織「イスラム国」(IS)が拠点を置く同国北部モスルの奪還作戦の開始を国営テレビで宣言した。モスルは首都バグダッドに次ぐイラク第2の都市で、同国内に残るISの最大で最後の都市拠点。2014年に急台頭したISに対する最大の作戦で、IS掃討は重要局面に入った。

 イラク国営メディアなどによると、作戦に加わるクルド自治政府の治安部隊ペシュメルガは、モスルの南東郊外で九つの村を制圧。アラブメディアはモスル近郊を進軍する戦車部隊の映像を放映した。米軍主導の多国籍軍が空爆による支援を本格化させ、モスル周辺では黒煙が立ち上った。

 ただニューヨーク・タイムズによると、作戦の第1段階ではモスルの包囲を目指し、その上で、米軍と協調する精鋭の対テロ部隊などがモスル突入作戦を実施するという。作戦は数週間から数カ月かかる可能性がある。(共同)