Wednesday, November 24, 2021 3:01 AM

ナイキ、仮想世界「ナイキランド」を披露

 ナイキ(Nike)は11月18日、ビデオゲーム・プラットフォームのロブロックス(Roblox)上において、本社を模して構築した仮想世界を披露した。ナイキはそれによって、メタヴァースに最初に進出した大手ブランド会社の一つになった。

 メタヴァース(metaverse)とは、インターネット上に構築された三次元の仮想世界で、複数の利用者らがそれぞれの分身(アヴァター)を使って自由に行動できる仮想社会だ。メタヴァース内では、利用者らが仮想通貨を使って仮想品や仮想サービスを売買し、また、参加者らが創作したデジタル・ゲームやそのほかのデジタル・コンテントを消費することも可能だ。

 ロイター通信によると、ナイキが構築したのは「ナイキランド(NIKELAND)」と呼ばれる仮想世界で、訪問者(消費者、利用者、ナイキ製品愛好者たち)らは自分の分身に特殊なナイキ製品を着せて、ロブロックス上でナイキランドを自由に訪問できる。

 訪問者らは現在、「タグ(Tag)」や「床は溶岩(The Floor Is Lava)」、または「ドッジボール(Dodgeball)」といったゲームを同プラットフォーム上で利用できる。また、創造者たちが独自のミニ・ゲームを設計できる機能もある。

 ナイキは、自社ブランドの仮想世界を人気ゲーム・プラットフォーム上に構築して世界中の消費者らを自由に訪問させることで、次世代の中心的消費者となる若い層を引きつけ、仮想世界での商機開拓の好機をうかがう考えだ。

 調査会社のストラテジー・アナリティクスによると、世界のメタヴァース市場は2021年に61.6億ドル、2026年までには416.2億ドルに大幅成長すると予想される。消費者ブランド会社らにとっては次なるデジタル販促の場所になることが確実視される。

https://www.reuters.com/technology/into-metaverse-nike-creates-nikeland-roblox-2021-11-18/