Tuesday, February 01, 2022 9:10 AM

マレリ、30年までの炭素排出ゼロ達成目指す

 パワートレインや電子機器の給大手マレリ(Marelli、旧カルソニックカンセイ)は、事業全体で2030年までのカーボンニュートラル(炭素排出実質ゼロ)達成を目指す。

 オートモーティブ・ニュースによると、同社は温室効果ガスの排出量を削減するため、工場における新しい高効率機器の使用、再生可能エネルギーの使用、自家発電など一連の措置を講じる。

 ベダ・ボルゼニウスCEOは「これは、マレリが全体の二酸化炭素(CO2)排出量を減らすという確固たる計画を示す第一歩。次の段階では、サプライヤー、顧客、および当社の製品や製造工程内の作業を含めた間接エミッション全体に関する明確な目標と対策を決定する。道のりは長いが、今回発表した投資は今後の前進に向けた大きな一歩」と話している。

 同社の戦略は「エネルギー効率の高いものづくり」を基盤とし、エネルギーを節約するために、工場におけるより新しく効率的な設備の導入を継続して、今後も脱炭素化を目的とした新しい技術を模索していく。また、工場で使う電力は全て、風力と太陽光発電を中心とする再生可能エネルギー由来または炭素排出量取引によって相殺された電力にする。

 さらに、施設内にエネルギー生成システムを構築するか、電力購入契約およびグリーン供給契約を通じて電力を購入する。一方、除去できない炭素排出量は、世界中の認定炭素排出抑制プロジェクトに参加することで相殺する。

 自動車メーカーやサプライヤーは、今後数年間で車両を電動化しCO2排出量を削減しようとしており、11月にはボルボ、フォード、GMを含むメーカー6社が、40年までに化石燃料車を段階的に廃止すると公約した。ポルシェは、電池の生産過程でCO2排出量を減らすことに取り組んでいる。