Wednesday, February 02, 2022 11:40 AM

MS、持続可能な航空燃料事業に5000万ドル出資

 アルコールを持続可能な航空燃料(SAF)に変える技術の商業化を目指すランザジェット(LanzaJet、本社イリノイ州)は、ジョージア州に建設中のジェット燃料施設にマイクロソフト(MS)から5000万ドルの出資を受けると発表した。同施設では2023年からエタノール由来のジェット燃料の生産を始める予定。

 航空業界は炭素排出削減が極めて難しい産業の1つと考えられている。投資銀行のジェフリーズによると、約3億3000万トンに上った19年の世界のジェット燃料需要のうち、再生可能な航空燃料の需要は0.1%にも達しなかった。各国政府や投資家は、炭素排出量が少ないジェット燃料の生産を促す方策づくりを模索している。

 ロイター通信によると、ランザジェットはジョージアのジェット燃料精製所フリーダム・パインズ・フュエルズ・バイオリファイナリー(Freedom Pines Fuels Biorefinery)の建設をほぼ終えており、23年には廃棄物などから作った持続可能なエタノールを原料とするSAFの生産を開始し、まずは年間1000万ガロンの生産を目指す。

 ランザジェットには、カナダのサンコア・エナジー、英ブリティッシュエアウェイズ、シェルをはじめとする大手石油会社や航空会社、その他の石油関連商社も出資している。

 バイデン政権は、議会通過のめどが立たない1兆7500億ドル規模の大型歳出法案「ビルド・バック・ベター(より良い再建)」の一部として、持続可能なジェット燃料生産への税額控除を盛り込んでいる。

 欧州連合(EU)は、石油由来のジェット燃料に混合するSAFの割合を、50年までに63%に高める目標を掲げている。

 マイクロソフトは20年、脱炭素技術の開発加速化を目的に気候イノベーション基金を設立し、4年間で10億ドルを投資すると発表している。