Thursday, February 17, 2022 7:05 AM

モービルアイなど3社、米国で自動運転シャトル展開へ

 インテル傘下の先進運転支援システム大手モービルアイ(Mobileye、イスラエル)は、2社と提携して米国で自動運転電動シャトル(送迎車)を開発し、2024年に供給を開始する計画だ。

 ロイター通信によると、モービルアイが提携するのはドイツの自動車部品大手ベントラー・インターナショナル傘下ベントラーEVシステムズ(Benteler EV Systems)と、自動運転移動サービスのビープ(Beep、フロリダ州)。ハンドルやペダルのない12〜14人乗りの自動運転車両を提供する。

 この車両は、制限速度が時速35マイル以下のジオフェンス区域(進入すると自動的に機能が切り替わる特定区域)で運行される。3社は初年度に数百台を供給し、世界中で1万〜1万5000台に増やしたい考え。車両の製造はベントラーEVシステムズが行う。

 このシャトルは、ドライバーのコストを節約し、ドライバー不足に対処するだけでなく、エミッションや渋滞といった都市の問題への対応にも役立つと見込まれている。

 モービルアイは、規制当局の承認を待って22年内にイスラエルとドイツでロボタクシー(自動運転タクシー)を配備するほか、シリコンバレーの新興企業ユデルブ(Udelv)と協力して23年までに米国で自動の電動配送車のサービスを開始する計画を進めている。

 モービルアイは自動運転システムが人間のドライバーよりも安全であることを米国の連邦および州当局に証明する予定で、サービスとしてのモビリティー(MaaS)担当のヨハン・ユングワース副社長は「技術的には実用の準備が整うのも近いと強く感じている」と話している。