Tuesday, April 05, 2022 10:19 AM
在宅勤務で職場恋愛が増加
新型コロナウイルス・パンデミックによる都市封鎖や在宅勤務の常態化で労働者の多くが出勤しなくなり、同僚と直接顔をあわせる機会が減ったにもかかわらず、約2年が過ぎた現在、職場恋愛が増えていることが最新調査でわかった。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、人的資源管理協会(Society for Human Resource Management=SHRM)が1月に実施した調査では、労働者の3分の1が「同僚と付き合っている」または「付き合ったことがある」と答え、2020年初めの約4分の1から増えたことが判明した。
人と人の出会いを研究しているスタンフォード大学の社会学者マイケル・ローゼンフェルド氏は、「パンデミックのあいだ、人々はひとりでいたために大きな孤独感と少しの絶望を味わった」「過去2年間のほとんどでは、実際に交流している数少ない人々の一人が同僚だった」と指摘する。
パンデミックが始まったころは、職場恋愛は時代遅れで、在宅勤務が始まれば絶滅するとみられていた。ローゼンフェルド氏の調査によると、1990年代半ばにはカップルの約5組に1組が仕事を通じて出会っていたが、2017年までにはティンダー(Tinder)やイーハーモニー(eHarmony)といったオンライン出会いサービスがもっとも一般的なきっかけになり、職場恋愛の割り合いは半減した。
また、性的嫌がらせや暴行の被害者が声を挙げる#ミートゥー(#MeToo)運動の高まりも、社内恋愛への警戒感を高めた。一部の会社では、従業員同士の親密な関係の規制や開示義務を義務づけるようになった。
しかし、そういった流れはパンデミックで一変した。画面越しに恋が芽生え、動画対話でのおしゃべりから屋外の散歩デートに進展し、結婚にまで発展するカップルも増えている。
ミズーリ州の食料品店で働く女性(26)は、勤務シフトが頻繁に一緒になる男性と付き合い始めて1年だ。パンデミック中に交際が始まった。その女性は、交際前の6年間にその男性と一緒に働いていたが、「かなりの変人」と思うだけだった。しかし、パンデミックによって他人との交流がなくなり、相手をよく知るようになると、その同僚のやさしさに引かれ始めたという。
https://www.wsj.com/articles/while-working-from-home-your-coworkers-dated-fell-in-love-11646246201?mod=business_lead_pos13