Wednesday, October 19, 2016 10:19 AM

次期通常国会に法案提出 生前退位、年明けにも論点

 菅義偉官房長官は19日の衆院内閣委員会で、天皇陛下の生前退位を巡る有識者会議の提言を踏まえた法案について「できれば(来年の)通常国会に出したいという思いは持っている」と表明した。会議で整理した論点まとめを年明けにも国会に提示し、与野党の議論を受けて法案化作業に入る方針も明らかにした。「女性宮家」創設や女性・女系天皇を対象外とする意向を示したのに対し、幅広い検討を求める野党からは異論が出た。

 政権幹部が法案提出の時期や段取りについて言及したのは初めて。法整備に関し「内閣として国会に法案を提出する」と説明し、同時に「できれば円満に早くと考えている」と強調した。民進党の岡田克也氏への答弁。

 政府は、皇室典範に規定がない退位を陛下一代限りとする特別法を軸に検討する構えだ。2018年の退位を想定し、次期通常国会で17年度予算成立後に審議し、会期中の成立を目指す。(共同)